2015/01/15

荒城の月


「荒城の月」

春高樓の 花の宴
巡る盃 影さして
千代の松が枝 分け出でし
昔の光 今いづこ

秋陣営の 霜の色
鳴き行く雁の 数見せて
植うる劔に 照り沿ひし
昔の光 今いづこ

今荒城の 夜半の月
変わらぬ光 誰がためぞ
垣に殘るは ただかつら
松に歌ふは ただ嵐

天上影は 変わらねど
栄枯は移る 世の姿
映さんとてか 今もなほ
鳴呼荒城の 夜半の月


*******

かつて栄え、廃城となった今でもその場所に在り続ける存
その存在は登攀という行為により再び別の意味を持つ
変わらないのはその存在を照らし続ける月の光だけなのかもしれない

昔から好きだった名詩の世界観とその岩場、岩の歴史が重なり合い

クライミングが芸術性を帯びた瞬間
28年間の歴史に敬意を払い、この課題を「荒城の月」と名付けました

豊田大給城址 「荒城の月」(四段/FA)

2014/12/14

故きを温ねて新しきを

先人たちによって解き明かされ、トポとして伝承されてきた幾多もの岩のライン。

開拓者がそのラインに何を想い、どれほどのエネルギーをそこに注いだのか。

単なる数字としての登攀のみでは決して垣間見ることはできなかった体験の共有。

課題を克服する上での難しさには登攀のみでなく様式、スタイルが内包されているということを実践の上、学んだ。

ボルダリング発祥の原点にあったマットを使わずに登るというスタイル。

流行り廃りという論点以前に、日本のボルダリング文化のスピリットとして継承されるべきものだと私は思う。

温故知新。

29歳になりました。



2014/12/10

NMS Practice 2

「NMS Practice in Ogawayama & Mizugaki 2」
 ・石楠花 NMS
 ・ストレンジデイズ NMS
 ・The Habit NMS
 ・夜明けの略奪者 NMS
 ・水蛭子 NMS
 ・闇の絵巻 NMS
 ・夜長(Low Start??) NMS

とりあえずマニアックな課題たちを。
まだまだたくさんあるけど編集が面倒すぎる...


2014/12/03

Tao


2014年11月24日
ボルダー図集 小川山編(通称:黒本)
10級〜五段までの小川山全458課題
述べ、9年7ヶ月
オールグラウンドアップスタイルにて全課題制覇

ここからが始まり。

2014/11/16

三手集約

黒本@小川山最後の段課題、夜長(初段/体感四段)はまたも敗退。

小川山・瑞牆でここまで打ち込んだ課題は頭痛以来です
前日に瑞牆でRISE(四段)登ってるし、コンディションも申し分無し。
キングも苦労してたし本当に難しいのだろうな。
間違いなく小川山の段クラスの課題で最難クラスだと思う。

ひさびさ心に火がついた。

夜長(体感四段)

2014/11/09

高難度いろいろ2

11/8 瑞牆
雨予報に見切りをつけ今週は瑞牆。
指皮も回復しきってないので絶賛敗退中の夜長は一度見送り。

朝7時に岩場入りし、まずはDependence(四段)
辺りは霞みがかってはいるがフリクションは悪くない…と今週も言い聞かせる。
でも減量効果ですこぶる調子は良いので1トライ目からスローパーピンチが止まる止まる。何度かガストン抑えるとこで落ちつつもついにラストのランジヘ。
しかし、思ってたよりも遠かったラストの一手。弱気で出したその一手は微妙な振られ落ちという結果となり完全にマット場外へ…
マット→腐葉土というダブルバインディングにより助かったけどもう完全にトラウマ。
この課題、わかっちゃいたけど最後の最後が勇気の一手…

Dependence

腐葉土ダイブで完全に心をやられ、高難度の低めの課題を求めまだ登ってなかった言葉と物(四段)へ。

一時的に晴れてコンディションも良くなり、時の人・シバヌマ a.k.a Jのムーブをトレースして3トライ位でサクッとゲット。
リーチ的に厳しい人にはこのムーブが良いかも。詳しくはJのブログで!

言葉と物

そんなこんなでメンタルを回復しつつお次は大面下エリア。
The Faceやりたかったけど何となくスルー(後から知ったけど付近には子熊が出没してたらしい)
そのまま山を上がってまだ手をつけてなかったIn bloom(四段)へ。
なかなかテクいムーブに翻弄されていたらいつの間にかラインはRise(四段)へ…
時間も無いのでターゲットをRiseに変更し、繋げトライ。
何度か中間の遠いデッドで落ちつつもマントル直下へ。
ワンデイ頂き!っと思ったのも束の間、普通にラストが悪かった。
ホールド無いんですけど…
その後も湿気はじめた夕暮れ間近に再度マントル直下まで行くもやはりホールドは無く敗退…。
コンディションが良ければあのリップが持てるはずだと言い聞かせ下山。

Rise
なかなか決定力に欠ける週末だったなー

2014/11/06

リーチ

闇の絵巻(四段?)が登れた。

11/2 小川山
前日の雨のダメージが残る中、単身小川山へ。
岩の状態は案の定びしょ濡れ。
たっぷりと水を吸った、こんなにも生き生きとしている岩茸を見るのも初めてだ。
しかし時折風も吹きトライは出来る。
コンディションもまぁ、悪くはない...と自分に言い聞かせる。



初登発表時は五段というグレードが付けられ、昔のロクスノ(24号)で物議を醸したこの課題。
昨年、頭痛が登れ黒本コンプリートという夢にまで見たことが現実味を帯びはじめ、いよいよトライする気になり昨シーズンから取り付きはじめていた。おそらくその後の再登も無く、小川山の高難度でも特に陽の目をみることも少なかったのか、トライ開始時はびっしりと苔に覆われていた。



しかし、いざ取り付いてみると渋く地味な見た目とは裏腹に内容は素晴らしく充実していた。
トライの途中、中間の棚カチの一部が剥がれてしまったり、スタンスの結晶がポロポロ取れたりとムーブの変更を余儀なくされてしまったがそれでも今まで体験したことの無かった垂壁とスラブの入り混じる絶妙なバランスムーブには不思議な感覚を覚えた。
今でもなぜあのムーブが成立しているのか理解しきれていない...



グレードに関しては最終的には初登と同様、ノーマットスタイルでの完登ではあるのだが途中途中でマットを使ってのトライもしている。
特にムーブの不確定さからマットの有無で感じるグレードが変わってしまいやすい課題だとは思うがそれでも体感的には四段で良いと思う。
そしてよくよく見ると欠けた中間の棚カチには深く亀裂が入ってしまっているので今後も欠けてムーブ・グレードが変わってしまうかもしれない。

何にせよ理想のスタイルでこの課題を登りきれたことが自分にとっては大きな自信となり、いよいよ黒本の小川山コンプリートが近づいてきた。
10級から五段まで。
ボロボロの黒本に9年間のトライが綴じられていると思うと何だか感慨深い。
ブースターSという新しい武器も手に入れたことだし今週末は残りの課題たちにケリをつけたい。


夜長(初段)