2015/09/27

モアイフェース 15日目



シルバーウィーク前中半は主に通院。
結局、初診は踵の骨にヒビが入っているとのことだったが経過観察のため再診したところ実は骨に異常は無いとのことだった。
しかし足首の三角靭帯の損傷の方が酷いとのこと。
確かに腫れによってくるぶしが無い...
それならばしっかりとした治療器のある接骨院の方が良いだろうと知り合いのいる接骨院へ。
丁寧な触診と落下時の態勢の検証をしてくれるなどとても親身なところでした。

そしてシルバーウィーク後半は我慢しきれず瑞牆へ。
まぁぶら下がっての掃除だけならなんとかなるだろうという思惑。
いつもなら1時間半もかからないアプローチのところをつま先立ち歩行で2時間以上かけてノロノロと。
結局、シューズは履けるし、ヒール以外は使えるので掃除の後に登ってしまいましたが治療期間中にひたすらやってたカチトレと減量のおかげで懸念していた上部のブランク核心パートは全て解決。
残りのパートもまぁ問題なさそうだし、いよいよモアイフェース解決への兆しが見えました。
とはいえこのモアイフェース3ピッチ目は小川山の頭痛ほどではないけど中々厳しいスラブ。
ラインを明確にするようなクラックは存在せず、プロテクションは点在するポケットにキメられるが上からぶら下がってラインを観察でもしない限り、初見ではどのラインを登れば良いのかわからない。
しかし、完全なブランクと思っていた一面にもしっかりと弱点は存在し、岩頭まで導かれるラインは存在した。

オールボルトレスで登れれば確かに素晴らしいスタイルではあるのだけれど、そもそもスラブ故にホールドが見えず、それ故ラインが不明瞭。
ラペルでのホールドチェック前提の課題はマルチピッチではいささかシンプルさに欠けると思う。
後世に遺すラインとして、そしてラインの明瞭さとシンプルさを追求していくとボルトを妥協点としてではなく、ラインを明瞭にするツールとして捉えるに至ってしまう。

クライマーが壁の途中で迷子になってしまうような曖昧さを残してでもボルトレスを貫いたほうが良いのか。
それともラインの明瞭性という意味でのシンプルさを追求したほうが良いのか。
どちらがよりシンプルなスタイルで単なる自己快楽のエゴイズム的なラインを免れ得るのか...

モアイフェース開拓を通じて沢山の大先輩クライマーの方に開拓のノウハウやスタイルのアドバイスを頂いたのだが皆、言葉の最後にはこう仰っていた。
「一番大切なのはそのルート開拓を通して自身が何を主張したいかだ。」と。

ルート開拓というものは奥が深いです。


2015/09/14

モアイフェース 13日目

いよいよモアイフェース1ピッチ目のレッドポイントトライ。
まだまだムーブやプロテクションへの不安は多く、トップロープでの試登は一度のみ。
いささか時期早々な気もするし、トップロープでムーブを固めまくってトライすれば確かにリスクは減らせる。
がしかしどうしても刺激あるクライミングを求めてしまうようだ。

1トライ目。
トラバース入り口でフォール。
さすがにアップ無しの1トライ目では動きがぎこちなかった。
ランナウト手前で固め取ったX4#0.5とマスターカムはバッチリなようだ。

2トライ目。
時折雨が降るが壁は前傾していて濡れにくいのでむしろこれくらいの方が風も吹き調子良く、9月とは思えないほどのコンディションだった。
ほぼノーダメージで下部のクラックをこなし穴ガバへ。
肝となるプロテクションセットもスムーズだ。
核心のガストンパートを突破し、吠え続けながらトラバースを超える。
もう少しでランジ手前のガバフレークだ。
1手進めるごとに完登に近づいていく、と同時に恐怖感も増していく。
もう戻れない。
クライムダウンパートで落ちたと思ったがギリギリのバランスで耐えていた。
すでにランナウト最頂点だ。
がしかしパンプしてホールドの感覚が無い。
ヤバイ!落ちられない!と目の前に見えるガバフレークに咄嗟に手を出したが次の瞬間、身体は宙を舞いスラブ面に叩きつけられていた。

10mの墜落でしたがとりあえず大事には至らず踵のヒビ割れで済みました。 → 再診の結果、打撲で済んでました。
たまたま撮っていた動画を見返したらまるでHard Gridのワンシーンのようだった…




全ては自分が招いた結果であるがクライミングの厳しさを身を以って再確認することとなった日だった。
しかしこれこそずっとやりたかったクライミングであるのも事実。
怪我のショックは大きいけれど退屈なクライミングを続けてるよりも遥かにマシだ。
でもヘルメットはちゃんと被ろう...


               ↓フリーフォールシーン