2016/01/28

初登攀行


昨年、ある先輩クライマーの方に紹介して頂いた一冊。
日本で初めてボルトが使用された登攀の記録と当時の激しい初登攀行を描いた山岳書です。
文中の一節を引き出しても、その登攀の生々しさが痛いほど伝わる内容でした。
あまりに感銘を受け過ぎてしまったのでその一節を紹介しようと思います。

「ザイルやハーケンは、積極的に登るためのものであって滑落の危険を防止するものとは考えられなかった。」

「思考よりも意欲に賭けよう、と僕は思った。肉体が欲するままに、数時間後にひかえている登攀に没頭しようと思った。」

「激増する登山人口に対する管理や指導は、山岳連盟等々、組織活動の問題であろう。しかし、より困難を求めようとする登山の在り方は、アルピニズムの本質に基づく問題であり、アルピニスト一人一人が解いていかなければいけない問題だ。」

「初登ルートには、登攀者が、自分自身に対する全くの誠実さで、自分を裸にし、困難に直面する冒険があるはずである。」

40年ほど前に発行された書物ですが今の自分のクライミング観を顧みるには十分すぎる内容でした。

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