2017/05/30

The Walk of Life


先週末、無事帰国しました。
今回はトラッドクライミングを始める以前からの憧れだったThe Walk of Life(E9 6c)という、スラブルートとしては英国最難の一つが登れたり、またその後は今回の渡英のメインであったBMCミートにも参加しました。
ミートでは現地の英国国クライマーはもちろん、海外20カ国以上から集まったトラッドクライマーたちと時間を共有し、多くのことを学びました。
今回の渡英や最近の日本でのハードトラッドクライミングのお話は7月にある日本山岳協会主催の海外登山技術研究会で報告を行わせて頂く予定なのでご興味ある方は是非お越しください。
そして今回の渡英をサポート頂いたスポンサー様、長期休暇を頂いた勤務先とお取引様、そして友人にこの場を借りて感謝を述べさせていただきます。
最後に、今回の渡英で印象深かった会話の一節を。


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“What do you think what is the most important thing about climbing?”
「君がクライミングで一番大切だと思うことはなんだい?」
“Mmm…That’s a difficult question. And you? Do you have something for it?”
「うーん、なんだろうね。難しい質問だな。君は?」
“That's just patience. “
“For example, to keep staying on the wall, to be kept waiting for best condition and something like that.”
「忍耐力さ。長いルートをトライしてる時とか、良いコンディションを待っている時のような、あの耐え続ける感じ。」
“That’s true.”
「はは、確かにね。」
“And so, like this weather”
「そしてほら、この雨にもね。」
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素晴らしいロッククライマーが絶え間なく輩出されているU.Kクライミング。
それらは単なる命知らずの狂人達が行うクライミングではなく、自然と伝統の尊重、パートナーとの経験の共有、そして最大限フェアであろうとする姿勢…それらがうまく溶け込むことで英国のトラッドクライミングは強く太く絶え間なくその伝統と倫理が受け継がれているのだと思います。
年齢問わず、若いクライマー達も一緒になってトラッドクライミングの思想について語っていた。
深いです。

Supported by...
日本山岳協会
LOST ARROW,inc
Trail Butter Japan

2017/05/04

U.K 2

2017GW初日は恒例の瑞牆。
明日からのUKトラッドの調整に瑞牆屈指のハイボルダー・大黒岩へ。
実はこの岩は過去に天の川(初段)を登ったのみだったので、今回は大黒岩コンプリートを目標に。
結局、まだ登っていなかったコールサック(三段)、変光星(三段)、黄金虫(初段)などの段課題をグランドアップで登ることができ、UK前の調整としては満足いく内容だった。

コールサック(三段)、核心のダブルダイノ

黄金虫(初段)、かなり高め

個人的に感じた大きな進歩としては、大黒岩級のハイボルダーをノーマットで登るのはひと昔前だったら一日一本が限度で、登った後はグッタリしてしまうくらい膨大なエネルギーを費やしていたのだが、今回はそのぐったり感をほとんど感じず全て登りきれたことだった。
これは自力が格段に向上したのか、もともと緩んでいた頭のネジがついにポロっとどこかへ行ってしまったのかどちらかだろう、と我ながら本気で心配になるのだが、昨年の覚醒の完登の時にも感じた「ある傾斜のスラブはどこもスメアで登れる」という、過去に室井さんが述べていたそれが自分にも少なからず身についてきた実感を日々感じつつあるのは事実。
なので、スタンスを信じるメンタリティが培われた、ということで前者であると信じたい。

さて、明日からはUKトラッドとイタリアでのお仕事で約三週間ほどヨーロッパへ。
クライミングでは憧れの海岸のハードトラッドを登るべく、友人知人からボールナッツもたくさん拝借できました。



いずれにせよ安全第一で行って参ります。